国際理解 Global Citizenship Education for Human Solidarity


  国際理解の講義(甲南大学の卒業生で社会人科目等履修生の発表)            国際理解の講義 




  広島原爆ドーム             
サラエボ(ヨーロッパ比較教育学会 CESE 2007)

国際理解(シラバス)

20010年度
■講義目的*

国際理解の目的は、人類の共存のために、地球市民としての資質と自己教育力を高めることにある。
国際理解や異文化理解の観点から、地球で今起こっているグローバルな問題、南北問題、平和の問題に目をむけ、
関連する情報や資料を集めること。また、日本文化、日本文学、日本社会の不変性と可変性を調査しながら、
日本人、日本文化のアイデンティティを考察する。

■講義内容*

国際理解I @ 前期

国際理解I の講義では、21世紀に直面する人類共通のグローバルな問題をテーマ別に学習し、国際理解に対する意識を高める。
具体的には、グローバリゼーションの功罪、地球規模での経済・教育格差、貧困、児童労働、アフリカの飢餓、相互依存、地球環境の危機、
JICA(国際協力機構)の役割、青年海外協力隊、NGO(国境なき医師団、巨大企業ナイキ内部のNGO,Oxfam、地雷禁止国際キャンペーン)
、貧困解決のためのマイクロクレジット、核と平和、アジア太平洋戦争の検証、平和の出発点としての広島・長崎・沖縄の意義、
サイードの「オリエンタリズム:西洋中心の東洋観」、人間の連帯感、人類愛などを学ぶ。
講義では国際社会が直面する重要なテーマを
BBC, CNN, NHKスペシャルや視聴覚教材を利用しながら議論する。
双方向の講義を目指し、学生からの質問、批判、意見発表等を重視する。受講者は国際理解に関するテーマを選択し、
グループ又は個人で調査研究する。問題を定義し、現状を分析し、問題の因果関係や歴史的な背景を調査し、
問題解決の可能性を探り、リサーチ・ペーパーとしてまとめ上げ、一部口頭発表する。


国際理解
II A 後期

国際理解IIでは、グローバリゼーションに対峙するローカリゼーションの観点から、
ローカルな文化の価値や文化アイデンティティを再考し、西洋文化やアジア文化と比較しながら、日本文化の本質を探り、
世界の中の日本を見つめ直す。併せて、伝統やローカルな価値の中に内在する普遍性を探求する。
具体的には英国人の文化アイデンティティ、フランス人の発想と人権意識、ドイツ人の歴史に学ぶ歴史観、
フィンランドのプロジェクト学習(
PISA)、北欧の社会福祉、軍隊を持たないアイスランド、中国人の仁、
韓国人の心の習慣:儒教精神、環太平洋諸国の持続可能な生き方などを学ぶ。
次に日本人論(日本社会の不変性と可変性)、日本の近代化・戦後復興の要因、
日本の教育、世界と共存する日本企業、
日本文化・文学の心、もののあはれ、無常観、自然観、侘び寂び、新渡戸稲造の武士道、和魂洋才などなどを、
西洋文化と比較しながら議論する。受講生は個人またはグループで選んだ各国のローカルな価値、日本文化論、
世界(アジア)における日本の問題などを調査研究し、比較文化、比較社会学の観点からリサーチ・ペーパーとしてまとめ上げ、
一部を口頭発表する。

*■教科書*

テキスト:国際理解:多文化共生社会のための国際理解ー地球市民教育を目指してー 中村耕二 (甲南大学生協)

*■参考書・資料*

The World Watch Reader (World Watch), Making Peace (Cambridge University

Press 2000), UNDP, UNICEF, Oxfam,

BBC World, CNN, NHK Special

*■講義関連事項*

国際理解や異文化理解の観点から、地球で今起こっているグローバルな問題、南北問題、平和の問題に目をむけ、関連する情報や資料を集めること。
また、日本文化、日本文学、日本社会の不変性と可変性を調査しながら、日本人、日本文化のアイデンティティを考察する。


国際理解 Power Point 講義資料 地球市民教育(論文) アジア太平洋戦争、講義PowerPoint
英国人のアイデンティティとEU市民権

2.Global Literacy

<http://ehlt.flinders.edu.au/education/iej/articles/v3n5/6nakam/paper.pdf%20>

共存への道

3.PEACE DEUCATION

<Peace Education .pdf>

4.学生による授業評価

5.日本の歴史と文化

Oxfam (The Oxford Committee for Famine Relief ) 


MSF (Medecins Sans Frontieres : Doctors Without Borders) サッカーボールと児童労働 by 清水直樹 ドイツ平和村 by 瀬戸 梓 地球市民教育と文化アイデンティティ 国連UNDPd活躍する古我知先輩のサイト
古我知先輩のメールアドレス
Aki KOGACHI Programme Officier
UNDP Energy and Envrironment
United Nations House
01 BP 575 Ouagadougou 01
Burkina Faso
Fone: +226 50 30 67 62/64
Fax: +226 50 31 04 70
Cellphone: + 226 70 70 10 95
Skypename: akikogachi

原爆被害 http://www.hiroshima-spirit.jp/ja/hiroshima/shiryoukan/morgue_w14.html

  <掲示板>
 




海外で働く先輩達から学ぼうー人間の連帯感と外国語の意義

                             

外国語の学習は決して試験成績が最終目標ではありません。それは到達度を測る一つの通過点であり、その後も、
外国語を学び続け、使い続けることで、世界が広がり、人間関係も豊かになるものです。今回は海外で国際英語を
使って活躍している三人の卒業生を紹介しましょう。外国語を学ぶことの意義が少し見えてくるかもしれません。

最初に、法学部の卒業生の宮田(徳岡)有佳さんを紹介します。有佳さんは英語の中・上級科目を履修し、
特に国際理解の講義に2年間も続けて参加した真面目で控えめな学生でした。卒業後は提携大学である
英国のリーズ大学大学院で開発教育の修士号を取得しました。大学院時代、フィールドワークでナイロビ
の国連機関で半年間ボランティアをしました。その後、東京に本部のある国際NGO
JOICFPに勤務し、
開発途上国の女性の健康を守るために国連機関と連携して支援活動に努力されました。
その後、
ケニアのナイロビからの強い要望で、長期にわたり国際NGOAMDA Internationalで活躍されていました。
「多様性の共存」を理想としたAMDAの支部が世界30カ国にあります。災害発生時に多国籍医師団を
構成して医療支援を行うためのネットワークです
。現在はJICAケニアのナショナルスタッフとして活躍されています。

最近の有佳さんからのメールの一部を紹介します。『昨年、ナイロビのスラム街の住民を対象にHIV/エイズに
関連するカウンセリングや治療などをも行っている診療所の夫と結婚し、長男を出産しました。
今は
JICAプロジェクト(水・インフラ・保健・医療分野)の専門家が働くJICAケニア事務所の総務課に勤務しています。
忙しい毎日ですが、
とても充実しています。』 

大学時代、英語の授業で、有佳さんが真っ赤になって緊張し、小さな声で”My dream is to work for the people in poverty.”
と言った言葉を今も忘れることができません。夢は見ることで実現するものであり、夢の実現のために継続した努力
をすることの価値を彼女から学びました。人間は教育を通して、変化し、想像以上の力を発揮するものです。

 

JICAケニアのナショナルスタッフとして活躍する宮田(徳岡)有佳さん 法学部卒

次に、NPO法人『かものはし』プロジェクト・サポーター事業部 キャンペーン事業 マネージャーとして活躍中の岩澤美保さんを紹介します。
大学時代、国際協力の授業でタイの児童買春の問題の深刻さに衝撃を受け、もっと世界の問題のことを知るために、英国Leeds大学へ留学され、
開発学とジェンダー学を専攻されました。2006年春、児童買春の増加率が高いカンボジアで児童買春問題の解決に取り組むNPO法人
『かものはし』プロジェクトに勤務されました。かものはしプロジェクトは、単に「寄付をあげる」のではなく、カンボジアでビジネスを起こし、
貧しい人に雇用を提供する「自立」を重要視している団体です。岩澤さんは文学部の4年生の時、米国の大手航空会社に内定しましたが、
卒業寸前に、「自分の人生は、裕福なビジネスクラスの乗客ではない。もっと貧しく脆弱な立場にいる人たちのために使いたい。」
と悟ったと語っておられます。岩澤さんは航空会社の内定を辞退し、当時25歳の女性代表(村田早耶香)を中心に15名の若者が
運営するNPOに新卒で入社しました。

 彼女の大学時代を振り返ると、英語基礎I、英語中・上級、国際理解などのクラスを受講され、
現実社会の不公正を真剣に考え、意見を発表する学生でした。特に国際協力に関心を示し、9.11、
女性差別、南北問題、等を学び、「自分には何ができるだろう」と真剣にメモをとり、質問をしていました。
その時の学びが、現在国際協力に対する彼女のモチベーションを高めているようです。今、岩澤さんは、
ハンディクラフト製品の日本販売や現地プロジェクト資金のファンドレイジング、広報を担当しています。
現地の児童買春・人身売買の問題解決のため、日本に楽しい寄付文化を根付かせるため、
日本の企業や市民が参加できる支援モデルを構築する努力をされています。

 岩澤さんを国際理解の授業に招聘した時、「世界の問題を知るアンテナを広げ、これだ!
と思える自分の情熱を見つけてください」と、熱く語ってくれました。 

NPO法人『かものはし』でカンボジアの子供を支援する岩澤美保さん 文学部卒

 

最後に、現在、EU圏内のフランス甲南学園トゥレーヌで高校3年生の担任をし、日本人の学生には英語を教え、
フランス人の学生には日本語を教えている浦崎和香さんを紹介します。現地の高校は英語・
フランス語・日本語の
3つの言語を同時に学ぶ「多言語主義教育」を目指しています。フランスで働くためには
DELFDALF
(フランス
文部省認定フランス語資格試験)が要求されます。浦崎さんは最新の外国語教授法
を生かし、心から日本人学生やフランス人学生を支援しています。浦崎さんは学生時代、
すべての英語の中上級のクラスを履修し、常に前向きに授業に参加していました。
3年生の時にはイリノイ大学へ1年間交換留学しました。常に学び続ける姿勢のある浦崎さんは
英語検定1級、TOEIC(905点)を達成し、卒業後は大学院に進み英語教授法(TEFL)
の資格、言語学の修士号、高等学校・中学校教諭専修免許書(英語)、さらに養護学校教諭免許書も
取得されました。

最近ではフランス甲南学園トゥレーヌの高校生が社会科の授業で米国のオバマ大統領へ英語と日本語で
平和を願う手紙を書いて送りました。平和の出発点である広島・長崎にオバマ大統領自らが訪れることを依頼する手紙で、
浦崎さんが学生の英語を指導しました。浦崎さんが、国際英語、日本語、フランス語を真のコミュニ−ションのために使う
喜びを現地の日本人やフランス人学生に与えている姿に、教育の持つ力と荘厳な価値を感じます。
外国語教育は人間教育であり平和教育であることをフランスで実証しておられる浦崎先生の今後の活躍を願っています。

フランス甲南学園トゥレーヌ高校3年生担任の浦崎和香さん 文学部卒

以上、甲南大学の卒業生達が外国語を生かし、世界を舞台に他者のために日々働いている姿を紹介しました。
三人の先輩に共通していることは、学生時代から心を込めて外国語を学び続け、国境や文化を超えて、
コミュニケーションの手段として外国語を使う努力をされていることです。日本にいる我々も先輩の生き方
から学ぶことが多々あると思います。先輩達に負けずと、文学部4年生の橘田奈苗さんが来年の6月から
JICA青年海外協力隊員としてアフリカのマダカスカルへ2年間赴任します。私も教師として、授業内容を世界とリンクさせ、
英語で授業をしています。留学生のためのJapan Studiesの "Culture and Education" "International Studies and Japan"
また、JICA国際センターで途上国からの研修員に対して"Culture and History"の講義も国際英語で進めています。
決して流暢な英語ではありませんが、国際英語で世界の人々と語り合い、学び合うことで、
多くの出会いと発見があります。人間の連帯感が育まれます。外国語を学ぶことで、自分のHomeや祖国が見え、
日本を一層愛する気持ちも増してきます。世界のどこかで、新たな友情を育み、もう一つのHome意識することも可能です。
外国語というものは、学び続け、楽しく使うことで、心が開かれ、世界の友という人生の宝を運んでくれるものです。
“Use it or lose it”    


先輩からのメッセージ











ケニアのナイロビで長期にわたり、NGOで働いた本大学卒業生(徳岡由佳さん)からの
最近のメール。彼女は国際理解の講義を履修した第一期生です。

中村耕二様、
大変ご無沙汰しております。ケニアより徳岡有佳です。
美しい桜の写真有難うございます。桜は暫くの間見ていません・・・。
私の方はご報告が遅れましたが、昨年結婚と出産というイベン
トを迎えました。現在は宮田有佳となり、12月に長男をケニア
で出産しました。仕事も変わりまして、昨年7月から、埼玉県に本社を置くアイ
シーネットというコンサルタント会社のアフリカ支店(ナイロ
ビ)で働いています。まだ、アフリカに支店を開いて2年も経
っていませんので、仕事はまだまだ少ないですが、私の主な仕
事はケニアのスラムの人たちが作っている商品などを選んで、
本社に送るというものです。本社がインターネット上でその商
品を販売しています(
http://www.icnet-trading.com)。

因みに、うちの主人は診療所を運営しておりまして(医者では
ありませんが)、主にスラムの住民を対象にHIV/エイズのに関
連するカウンセリングサービスや治療なども行っています。
先生は大変お忙しいことと思いますが、是非一度はケニアにお
越しください。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。

宮田(徳岡)有佳
Yuka Miyata
yuka_tokuoka@yahoo.co.jp


1.国際言語文化科目の概要

<http://www.konan-u.ac.jp/center/kokusai/index.htm>


2.Global Literacy

<http://ehlt.flinders.edu.au/education/iej/articles/v3n5/6nakam/paper.pdf%20>

共存への道

3.PEACE DEUCATION

<Peace Education .pdf>

4.学生による授業評価

5.日本の歴史と文化